【コラム】正社員とフリーランス美容師の違いって??それぞれのメリットとデメリットを解説!!【千葉 美容師 求人】 - 千葉県の美容室・美容師の求人情報 - ヘアーラニッシュ -

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2021年08月09日

株式会社プリュッシュ 美容師求人情報サイト
【コラム】正社員とフリーランス美容師の違いって??それぞれのメリットとデメリットを解説!!【千葉 美容師 求人】

千葉県で美容室「hair Lanish(ヘアーラニッシュ)」を展開している株式会社プリュッシュです!!

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今回は美容師としての働き方の選択肢として、正社員雇用とフリーランスの違いについて詳しく解説していきたいと思います。

 

フリーランス美容師ってどんな働き方?

まずは美容師がフリーランスとして働くのはどんな働き方になるのかから見ていきましょう。

正社員と違いフリーランス美容師は組織に属さず、個人で1席を美容室から“借りて”お客様を施術し、その売上の歩合率を“賃料”として美容室に払うというのが昔ながらのフリーランス美容師の働き方です。

指名顧客がたくさんいる美容師さんでお客様に困らない人だけができる働き方でしたが、最近はSNSや美容師個人とお客様をマッチングしてくれるアプリなどの普及により、個人でも集客できてしまう発信力の高い美容師さんが増え、比較的にフリーランス美容師に転向するハードルは低くなりました。

フリーランス美容師さんの最大のメリットはなんといっても、会社に縛られない自由な働き方でしょう。

1日に何時間働くのも、月に何日休むのかも、働く時間帯もすべて自分で決められるので、拘束時間が長い会社で働いている美容師さんにとってはとても魅力的な働き方です。

 

 

業務委託サロンは社員雇用ではなくフリーランス契約

上記で紹介した昔ながらのフリーランス美容師の働き方に変わり、新しいフリーランス美容師の“型”として人気になったのが業務委託サロンです。

かつては指名が多いことや個人でも集客できる能力があることがフリーランスに転向する絶対条件でしたが、業務委託サロンのビジネスモデルでは、集客まで会社がしてくれて自動的にお客様が回ってきます。

美容室が賃料として差し引いた分の売り上げを、“報酬”として在籍している美容師に支払うという従来の形とは逆になったのがこの業務委託サロン。

このモデルによって美容師“全員”が気軽にフリーランスに転向できるようになりました。

ALBUMさんのような人気の業務委託サロンが台頭してきて今では人気の働き方になっています。

 

将来もらえる年金額が月9万円も減る!

こう見てくるとフリーランスの働き方はとても良く見えますね。では正社員として働く事はそんなにもデメリットなのか?といえばもちろんそんなことはありません。むしろ国の方針や制度から見れば正社員という働き方はとても優遇されています。

ここからは正社員が優遇されている制度について見ていきましょう。

まずはなんといっても【年金】です。正社員は厚生年金に加入できますが、フリーランスの場合は国民年金を支払います。この違いを一言で説明するなら、なんといってもその平均受給額の違いです。

厚生年金の場合は月の平均受給額が14万6,162円なのに対し、国民年金の月の平均受給額は5万6,049円ともらえる金額に9万円の差があります。※令和元年の平均受給額

これは個人が支払っている額と同じ額を会社側も支払っているからです。要するに将来のために積み立てている金額を会社が半分出してくれているわけなので、正社員が制度として優遇されている大きなポイントです。

 

 

社会人のほとんどが理解していない「超」お得な社会保険制度

正社員が優遇されているところはまだまだ他にもたくさんあります。

産休や育休の時に受給できる手当金も社会保険に加入している正社員のみの特権ですし、病気や怪我で働けなくなった時の傷病手当金や失業した時に受給できる失業手当なども正社員だけが受けられる制度で、フリーランスの場合は利用できません。

さらには、正社員にしか“扶養”という概念がないので、受けられる制度自体がこれだけ優遇されている上、自分の家族が増えるたびにフリーランスは支払わなければいけない年金や保険料が増えていくのに対し、社会保険に加入している正社員の場合は負担金額は変わらずに同じ制度が受けられます。

ここまでくるとなんだが国で用意してくれている制度がとても不公平にすら思えてきますね。

 

日本の健康保険は世界一!?

社会保険というのは厚生年金・健康保険のことを指しますが、社会保険に加入できないフリーランスの場合は国民年金・国民健康保険を支払います。

健康保険に関してはどちらも医療費の自己負担額が3割で受けられるので変わらないように感じますが、上記したように産休手当や病気や怪我に備える傷病手当、などはこの社会保険(健康保険)だけに備わっている制度です。

そしてこの日本の健康保険は世界的に見てもとても優れている保険で、世界一の呼び声すらあるほどにもしもの時に受けられる制度が手厚いです。

せっかく日本人として生計を立てていくのに、この最強の健康保険制度を受けられないのはフリーランスの大きなデメリットになるのではないでしょうか。

 

 

美容業界の“闇”の歴史がフリーランス人気の火付け役

さて、一般的に見れば正社員というのはここまで優遇されていて、逆にいえば会社の負担も大きいので派遣社員や契約社員という制度があるようなものですが、

ではなぜ美容師はあえてそれらの権利を手放してまでフリーランスが人気の働き方になっているのでしょうか?

それは美容業界はもともと社会保険の加入をしている会社がほとんどなかったからです。昔の美容室はそれでもまかり通ってしまっていたところが多かったので、

正社員の雇用契約でありながら、社会保険は未加入というフリーランスと変わらないような雇用形態でした。それでいて営業後の練習など拘束時間が長い美容室が多く、それだったら働き方を自分で選べるフリーランスという選択肢が魅力的だったのではないでしょうか。

ですが、今の美容業界では社会保険の加入をしてないところを探す方が難しいでしょう。

 

「自由」と「安定」どちらを重視するか

これまで見てきていただいたように、フリーランス美容師のもっとも大きいメリットは“自由”なところだと思います。お客様に対する施術の仕方や使いたい薬剤なども自分の好みで仕入れできたりするので、美容師としてのこだわりなども表現しやすいのではないでしょうか。

それに対して正社員のメリットは、これは美容師に限らずですが“安定”です。昨今は終身雇用や年功序列もない時代になりましたので、大企業でも倒産することもあり、大きい会社に就職することが安定とはとらわれなくなりましたが、

正社員でいることが病気や怪我などもしもの時や出産や育児による経済的な家計の負担、老後の備えなど上記の優遇された制度を利用できる条件にはなっていますので、そういった面ではフリーランスに比べ安定と呼べるメリットでしょう。

 

 

大幅に時間を失う税金計算の手間

ここまでは社会保険に関する制度上のメリットとデメリットを見てきましたが、税金に関しても見てみましょう。

税制上の話で見れば、フリーランスの方が自分でコントロールできる部分は増えるので、うまく節税テクニックを使っていけば税金の面から見て得をするかもしれません。

しかし、そういった税金の控除を受けるためには日々の帳簿づけが必須になります。それも家計簿のようなものではなく、複式簿記という専門的な知識を使った帳簿づけをしていかなければなりません。

最近は無料で使えるアプリなどもあるので、昔よりはだいぶ楽になっていると思いますが、それでも個人事業としての決算書を作って税務申告をしなければならないのは大きな手間と時間のロスにはなります。

一人一人のお客様のために使うはずだった時間を、事務処理に取られないように考慮が必要な部分でしょう。

 

フリーランス美容師が“稼げる”は勘違い!?

さて、最後にフリーランス美容師は稼げるイメージを持っている人が多いかもしれませんが、それは勘違いと言っていいでしょう。

確かに手取りの額面は増えるのでそう錯覚する人も多いかもしれませんが、将来的な年金額のマイナス額や節税のメリットが取れる収入額などを相対的に見ても、大きな差は出てこないでしょう。

なぜなら、美容師という仕事は時間単価で生産性が決まってくるので、自分1人であげられる売上はある程度決まっています。

美容師として個人で100万以上上げられる人ならフリーランスに転向してメリットになるケースは出てきますが、それ以外のパターンであればほとんど変わりません。

それは美容師という仕事がフリーランスとして稼げるビジネスモデルではないからです。

ここに関しては弊社のyoutubeチャンネルで詳しくシュミレーションしている動画がありますので、こちらをご覧になってみてください。

 

【フリーランス必見】美容師の金の使い方がヤバすぎる件ww

 

 

まとめ

今回は正社員とフリーランス美容師の違いをメリットとデメリットを踏まえてまとめてきましたが、いかがでしたでしょうか?

隣の芝生は青く見えるもので、正社員勤務をしていればフリーランスという働き方は魅力的に見えるでしょうし、逆にフリーランスの美容師さんの方が正社員の良さをより正しく認識できているでしょう。

どちらの働き方を選ぶにしても「こんなはずじゃなかった」というような結果にならないように、しっかりとした知識を身につけた上で判断できるようにしたいところですね。